自動車リサイクル法と廃車手続き・処理の関係

車の廃車と切って離せないのが「自動車リサイクル法」です。車の解体スクラップは、リサイクル法に基づいて行われます。また、廃車にする際は、さまざまな料金がかかりますが、その上でもリサイクル法を理解することは大切です。

ここでは、自動車リサイクル法について詳しく解説します。

自動車リサイクル法とは?

車を処分する際、それに関わる人や会社は、それぞれの役割があります。これは、ゴミを減らして資源を有効活用するためです。つまり、「循環型社会」をつくるために自動車リサイクル法はあります。

自動車リサイクルにおける役割

●車の所有者(廃車をする人)

リサイクル料金を支払って、各自治体に登録されている引き取り業者へ廃車にする車を渡す

●引き取り業者

車を所有者から引き取り、解体業者またはフロン類回収業者に委託する

●解体業者

基準に従って解体を行い、エアバッグ類を回収して自動車メーカーに引き渡す

●フロン類回収業者

フロン類回収の基準にそって適正に行い、自動車メーカーや輸入業者に引き渡す

●破砕業者

解体する自動車の破砕を行う(せん断、シュレッダーダスト、プレスなど)

●自動車メーカー・輸入業者

製造した車や輸入した車が廃車にされた場合は、その車から回収されたエアバック類を引き取ってリサイクルをする

 

このように、車1台を廃車リサイクルするにしてもたくさんの業者が関わっています。リサイクルを行うときの役割を分担することで、スムーズに解体・リサイクルを行うことができます。

自動車リサイクル法の必要性

それでは、自動車リサイクル法の必要性について説明します。

現在では、1年間で何と350万台もの車が廃車にされているのが現状です。しかし、廃車にする車でも鉄や樹脂などの資源からできているため、その9割以上をリサイクルすることができます。ただ、残りの2割の部分は、鉄くずとして「埋め立て処理」されてきたのです。

しかし、埋め立てする鉄くずがあまりにも多いため、埋め立て処分場の空きが不足してきていました。そこで埋め立て処分費用を高額にしたのです。

ただ、それが結果的には、廃車の「不適切な処理」や「不法投棄」を招いてしまうことになりました。車に付いているエアコンのフロン類は、きちんと回収しないとオゾン層を破壊して地球環境に悪影響を与えます。

また、エアバック類も適切に処分しないと、爆発する可能性があるので危険です。これらのものを適切に処理するためには、今のリサイクル法が欠かせません。それだけ自動車リサイクル法は重要な役割を担っているのです。

リサイクル法の対象車

基本的には、すべての車がリサイクル法の対象となります。そのなかには、トラックやバス、大型車、特殊車両と言われる、いわゆる8ナンバー車も含まれます。ただ、以下の車は対象外となります。

リサイクル法の対象外となる車

  • 二輪車(原付、側車付きのバイクも含む)
  • 小型特殊自動車、大型特殊自動車
  • 被けん引車
  • 農業機械や林業機械(スノーモービルも含む)

原則として、これらの車は対象外となります。

車の所有車がリサイクル料金を負担する理由

自動車リサイクル法では、車の所有者(廃車にする人)にも責任負担があります。「使用済自動車の排出者」になるため、廃車にするときの処理費用の一部を負担することになっています。これは、車を使う人(廃車を出す人)の義務と言えます。

リサイクル料金はいくら?

リサイクル料金は、自動車メーカーや車種によって異なります。金額は、車の解体やそのあとに残るプラスチックなどの発生量などで決まります。また、エアバッグの個数やフロン類の量によっても負担額は変わってきます。

自動車リサイクル料金の目安は、以下のとおりです。

●軽自動車・コンパクトカー

7,000~16,000円程度

●普通車

10,000~18,000円程度

●中型・大型トラック

10,000~16,000円程度

●大型バス

40,000~65,000円程度

自動車リサイクル料金を払うタイミング

原則として、リサイクル料金は車を購入するときに支払います。購入時の費用にリサイクル料金も必ず含まれています。その際、「リサイクル券」が発行されます。これは領収書のようなもので、なくさないように大切に保管しましょう。

ただ、リサイクル料金を最終的に負担するのは、「廃車にする人(最終所有者)」です。ですから、リサイクル料金を支払った車を売るときは、次の所有者から「リサイクル料金相当額」を受け取る権利があるのです。

このように、リサイクル料金は車の所有者が変わると、それにつれて負担者も移行していくようなイメージです。そして最終的は、廃車にする人が実質的に負担することになります。

自動車リサイクル法まとめ

このように、地球の循環型社会をつくるためには、リサイクル法が非常に重要です。今まで鉄くずをそのまま地面に捨てていたことを考えると、このようなリサイクルの仕組みができたのは当然と言えるかもしれません。しかし、それだけ今の地球にとって重要な役割を果たしているのは間違えありません。

この仕組みを成立させるには、さまざまな役割分担が行われています。そのなかでも、車の最終所有者は、リサイクル料金を負担したうえで、認可された業者に廃車を引き渡す役割があります。これは、車を使用する人の責任と言えます。

車を廃車にするときは、このリサイクル法は切っても離せません。ですから、リサイクル法やそれにかかる料金について、ぜひ理解しておいてください。

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