どれだけ車を大切に乗っていても、いつかは廃車にするときが来ます。しかし、車を廃車にする機会は、そうあるものではありません。ですから、いざ廃車にする際、以下のような悩みに思い当たる人もいるのではないでしょうか。
【廃車の悩み・疑問】
- 廃車にするときの基準がわからない
- 事故車を手放すには廃車しかないのか?
- 廃車の手続きはどこでするの?
- 廃車するのにお金をかけたくない!
- 古い車でも、どうにかして売りたい
このように、廃車に関して「どこで手続きするのか」「いくらかかるのか」など、基本的なことでも知らないという人がほとんどかと思います。廃車はそれだけ非日常的なことだからです。
廃車の基礎知識
廃車といっても手続きの種類はさまざまです。廃車手続きは、基本的に「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2つに分けることができます。
永久抹消登録とは?
永久抹消登録とは、文字どおり「廃車」を意味します。つまり、車を解体してスクラップにすることです。したがって、永久抹消登録した車は二度と乗ることはできなくなります。
一時抹消登録とは?
一方、一時抹消登録とは、車両登録のみを廃止することです。つまり、車自体はそのまま残し、登録だけを抹消するのが一時抹消登録です。
たとえば、中古車買取店や中古車販売店などは、在庫期間のコストをできるだけ抑えるために一時抹消登録をします。そうすることで、自動車税や自賠責保険料を支払わなくても済みます。ですから、管理コストを安くすることにつながります。
また、長期の出張や入院などで、しばらく車に乗れなくなるケースもあるかと思います。ただ、「車を売らずに、そのまま自宅に置いておく」という人もいるはずです。このような場合も、一時抹消登録が有効です。
廃車される車の95%がリサイクルされる
車を廃車にする場合、解体・リサイクルの方法は「自動車リサイクル法」に基づいて厳しく決められています。たとえば、「エアコンの冷媒ガスとして使用されているフロン類」や「エアバック類」などは、専門業者が回収することになっています。
事前は、スクラップにした車を埋め立てていました。しかし、埋め立て地の収容スペースが少なくなってきたことにより、処分費用が高騰しました。それによって車の「不法投棄」や「不適切処理」が社会問題となりました。
そこで、自動車リサイクル法が制定されたというわけです。これにより、車の95%がリサイクルされ、高い循環率を実現していると言われています。このリサイクルシステムは、資源の有効活用でコストを下げるだけではなく、地球環境への負担軽減も大きく担っています。
ですから、車を廃車にするときは、このリサイクルシステムに乗っ取った適切な方法で処分する必要があります。間違っても、車を違法業者に引き渡さないように注意しなければいけません。
廃車にかかる費用
一番気になるのが、廃車費用です。車の購入価格はある程度の想像がつきますが、廃車となると、いくらかかるのか全く想像がつかないという人もいるかと思います。
廃車にかかる費用は、以下のとおりです。
- 解体費用(車体を解体してスクラップにするときの費用)
- リサイクル料金(最終所有者がリサイクルにかかる費用の一部を負担する)
- 抹消登録費用(抹消登録にかかる費用で、管轄の自治体によって金額は若干異なる)
- 運搬費用(車を解体場まで持ち込めない場合のレッカー代)
- 代行手数料(手続きを代行してもらうときの手数料)
このように、1台の車を廃車するだけでさまざまな費用がかかります。抹消登録費用はそれほどたかくありませんが、それ以外の費用項目においては業者によって差が生じます。
依頼業者によっては、廃車するのに数万円を請求されるケースもあいます。しかし、廃車業者のなかには、「無料で引き取ります!」と謳っているところもあります。
このように、車を廃車にするときの対応は業者によって異なります。ですから、廃車業者を決めるときは、条件をしっかり比較することが大切です。
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